Arch Linux の ufw を 0.35-2 にアップデートするときの注意点
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Linux でのファイアウォール
Linux でファイアウォールを実現するためにはいろいろな方法があり、ユーザの好みや実現したい目的によってツールを切り替えることができます。挙動を細かくいじりたくて iptables を直接操作するのが好きな人もいれば、firewalld や ufw といった iptables のフロントエンドを使って、楽をするのが好きな人もいます。ちなみにわたしは Arch Linux で ufw を利用しています。
週 1 くらいのペースでパッケージのアップデートをしているのですが、今日 (2016-05-12) ufw を 0.34-1
から 0.35-2
にアップデートしたところ、外部からのパケットを一切寄せ付けないコミュ障サーバになってしまったので、原因を調べました。
結論: .rules ファイルの置き場所が変わった
どうやら、このバージョンで .rules ファイルの置き場所が変わったようです。
0.34-1 以前
/usr/lib/ufw/user.rules
/usr/lib/ufw/user6.rules
0.35-2
/etc/ufw/user.rules
/etc/ufw/user6.rules
パッケージアップデートの際に、pacman によって .rules ファイルが /usr/lib/ufw/user.rules.pacsave
と /usr/lib/ufw/user6.rules.pacsave
のようにリネームされているので、これらを新しい置き場所に移しましょう。
/etc/ufw
以下に配置されるようになって、あるべき場所に移動したという感じがします。